仕事・職場環境を取りまく様々なストレスとの付き合い方
職場のストレスで息苦しくなると、「誰かと結婚して仕事辞めたい...」と私はいつも思っていました。専業主婦は憧れの存在だったのです。けれど、人材エージェンシーに勤め、様々な人生経験を聞くうちに、考えを改めました。私と同じように願って、結婚退職した多くの女性が、再び働きたいと言って職場復帰しています。私の先輩にあたる女性も、周囲から見れば幸せな専業主婦生活を送っていましたが「周囲から期待され、その期待に応えて、チームで達成感を味わうことに飢えて、耐えられなくなった」と就職活動を始めています。「ストレスが溜まり、夫にあたりちらすようになったので、家庭円満のためにも働くほうが良い」と思ったそうです。
実は、ストレスのない環境というのは存在しません。ストレスは環境に存在しているのではなく、自分で感じるものだからです。ストレスを感じにくい人、ストレス耐性が強い人というのは存在します。ですが、人間は基本的に何からでもストレスを感じるように出来ています。ストレス要素(ストレッサー)を取り除いても、また新たなストレスを作り出します。せっかく気の合わない上司が異動になったのに、今度は違う人にストレスを感じるようになった、そんな経験はありませんか?
派遣社員を担当していた時、このことを痛感しました。ひとつの職場でストレス過多になった人を、希望通りの職場に派遣しても、やはりストレスを感じてしまうのです。
ストレスのない場所を夢見ても、それはかなわぬ夢です。むしろうまく発散する方法を考えるほうが得策です。もし、発散方法がわからないようであれば、カウンセリングを受けると、自分に合った発散方法を教えてもらえます。労働安全衛生法によって、一定規模以上の事業所には産業医の選任が義務付けられています。そこに相談してみるのもいいですね。
実は私もストレスに苦しみ、診察を受けたことがあります。様々な検査の結果、視覚的な刺激が有効、という診断をもらいました。映画を観たり、知らない場所に旅行をしたり、美術館に行ったり。確かに、どれも私の好きなことです。でも、ストレスを発散しているという自覚がなかったので、仕事が忙しくなると、こうした外出はやめてしまっていました。診断を受けてから、ストレスを感じると小旅行に出て美術館めぐりをするようになりました。劇的な変化があるわけではありませんが、少しストレスに耐性ができたように思います。
