主婦・既婚女性の面接対策心得
就職の最大の難関は面接ですね。ずっと働きたいと思っていた方には、待ちに待った瞬間かもしれません。子供がようやく手を離れたから、昔みたいに働きたい。そう考える人は年々増えているように思います。
気持ちが強ければ強いほど、面接でも頑張ってしまう人がいます。確かに、ムリを通せば、それだけ就職は難しくなるでしょう。「こんな条件では就職できるはずがない」とご自身でブレーキもかけてしまうのですね。
私が実際に面接に同席したケースで、こんなことがありました。家事をしっかりとこなしたい、という候補者の希望があったので、私は前もって企業側に「残業不可」という条件を伝えてありました。企業側が「ご家庭がおありですから、残業はムリですね」と再確認すると、候補者は「この業界は突発的な仕事もありますので、できる限り対応します」と答えました。
私は「ちょっとまずい答えだな...」とひやりとしましたが、就職が決まると、心配が現実になりました。
候補者は、私が企業側に「残業不可」と伝えてある、と知っていたので、「残業は、どうしてもという事態になれば対応しよう」という程度に考えていました。が、企業側は「人材会社は残業不可と言っていたが、本人は働く気がある。残業は問題ないと言っていた」と判断したのです。勤務が始まってみると、彼女は当初予定されていた定時帰宅可能な部署ではなく、かなり忙しい部署に配属されました。連日、パートナーより遅い帰宅が続き、すぐに私へ連絡がありました。
人事部に相談に行きますと「しかし本人が、残業は大丈夫だと言ったじゃないか。だからあの部署に配属したのに。今更残業はムリだと言われても、違う部署へ配属なんてできない。ポジションは埋まってしまった」ととりつくしまもありません。
合否が目前にある状態で、自分の意見を貫くのは難しいものです。「それは困るな...」と思いながらも、大丈夫と口にしてしまうのは、私にもとてもよく理解できます。しかし、この最初の一歩でずれてしまうと、後々には理想とかけ離れた現実が待っています。前述の彼女は、半年して退職してしまいました。「独身であれば、続けたい仕事なのに」とおっしゃっていたのが印象に残っています。仕事が決まらないことよりも、条件の合わない仕事が決まってしまうほうが、困ることもあるのです。
次に、自己PRについてお話しましょう。未就業期間が長ければ長いほど、人事担当者は仕事に慣れてくれるか不安に思うものです。彼らが知りたいのはただ一点、仕事ができるかどうかです。PTAでどのような委員をした、ボランティアでどんなことを任された、という話にはあまり興味を示してくれません。なぜなら、それは「ビジネス」ではないからです。むしろ、自分がどういうスタイルで仕事をしたいのか、意欲を語るほうが好ましく伝わります。
なぜ働きたいのか、あるいはなぜ働かねばならないのか、その点を整理しておいてください。一般的に、人事担当者は「働かねばならない事情を持つ人」のほうが安心できるようです。個人的な事情は話さないほうがいいのではないか、と考える人もいらっしゃると思いますが、言える範囲で簡潔に伝えることをお勧めします。
